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 【  二條陣屋(京都)  】


 江戸初期(1670年頃)に創建されたの建築物で国指定重要文化財に指定
 されています。


 1.アクセス

 二条城東大手門(観光客の入城門)から徒歩8分  
 京都市営地下鉄東西線  「二条城前」駅下車  B番出口から徒歩3分  
 京都市バス15号系統  「神泉苑前」下車  徒歩2分  
 京都市バス9、12、50、67、101号系統  「堀川御池」下車  徒歩
 5分  
 JR嵯峨野線  「二条」駅下車  東へ徒歩15分  
 阪急電車京都線  「大宮」駅下車  北へ徒歩15分  


 2.見どころ

 (大広間)

 当主の応接の間として使用された部屋です。
 格式ばった書院造の中に、花模様の九谷焼(石川県)の釘隠しと捻梅透かし
 彫りの欄間が数奇屋造の柔らかさを醸し出しています。
 透かし彫りは、行灯だけで天井照明がなかった時代の装飾で、下方からの明
 かりが天井に映し出す捻梅が評判です。
 地袋には、松尾芭蕉の門人の小川破笠の象嵌細工が見られます。板戸に陶
 器、螺鈿(貝殻を薄く切ったもの)、ギヤマン(当時輸入されたガラス)を
 嵌め込み、蒔絵を施しています。(現在は京都国立博物館に寄託)
 造作には、楓の一枚板、桐、桑など銘木が使用され、襖の腰絵には、円山派
 の長沢盧鳳が松づくしを描いています。

 (お能の間)

 二間四方の敷き舞台ですが、床下は中央を深く掘り下げ、漆喰で塗り固めら
 れており、そこへ向けて四つの甕が埋けてあります。
 能は摺り足の一歩が千里の距離を表し、一つの足拍子が世界を変えると言わ
 れており、音響的な造りは本格的なものとなっています。
 普段は畳を敷き、大広間の控の間として使用されていましたので、障子と板
 戸の段襖という意匠が施されています。
 橋掛りとなる廊下には、その腰絵に三本の若松が描かれ、袖壁は能装束を傷
 めないよう、西陣織の糸くずを丹念に塗り込めた糸壁になっています。

 (春日の間)

 床張りには雲中に浮かぶ三笠山が描かれ、天袋には東大寺、春日大社の周辺
 が描かれています。面する庭には春日大明神を祭る祠があります。

 (皆如庵)

 外壁は鉄粉を塗り込め、故意に錆を浮かす蛍壁で、ひなびた雰囲気を醸し出
 しています。

 (苫舟の間)

 入り口には故意に段差をつけ、桟橋から舟に乗り移る気分を醸し出し、天井
 は屋形舟そっくりにして、水上にいるかのような雰囲気でお茶を楽しめるよ
 うにしています。

 3.リンク

 〒604-8316
 京都市中京区三坊大宮町一三七番地
 二條陣屋

 公式サイト  http://nijyojinya.net/



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