「逐一報告!」できるビジネスマンが使うビジネス英会話フレーズ10選!
ビジネスシーンで英語を使う機会が増えている昨今、会議での発言やメールのやり取り、プレゼンテーションなど、さまざまな場面で的確な英語表現を使いこなすことが求められます。しかし、「いざ話そうとすると言葉が出てこない」「どう表現すれば良いのか分からない」と悩む方も多いのではないでしょうか。
この記事では、実際のビジネスシーンで頻繁に使われる実践的な英会話フレーズを厳選してご紹介します。単にフレーズを覚えるだけでなく、それぞれのフレーズが持つニュアンスや、文法的なポイント、類語まで詳しく解説します。これらのフレーズを習得することで、あなたのビジネス英語力は飛躍的に向上し、よりスムーズなコミュニケーションが実現するでしょう。
1. I commute from [場所A] to [場所B].
(~から~へ通勤しています。)
これは、自分の通勤経路を説明する際に非常に便利なフレーズです。
例文:
- I commute from Kyoto to Osaka. (京都から大阪まで通勤しています。)
- She commutes to Tokyo every day. (彼女は毎日東京へ通勤しています。)
解説:
- commute (コミュート): 動詞で「通勤する」という意味です。名詞形は "commute" で「通勤」そのものを指します。
- from A to B: 「AからBまで」という範囲を表す際に用いられる基本的な前置詞句です。
- Grammar Point: "commute" は自動詞なので、目的地を直接続ける場合は前置詞 "to" が必要です。"I commute Osaka" とは言いませんので注意しましょう。
類語・関連表現:
- take the train/bus: 電車/バスで通勤する
- drive to work: 車で仕事に行く
- long commute: 長い通勤時間
2. The plan may not work, but we'll have to chance it.
(その計画はうまくいかないかもしれないが、思い切ってやってみなければならないだろう。)
リスクを承知の上で挑戦する、という決意を表す際に使われるフレーズです。
例文:
- It's a risky investment, but we have to chance it for a bigger return. (リスクのある投資だが、より大きなリターンを得るためには一か八かやってみるしかない。)
- We don't know if the new product will sell, but let's chance it. (新製品が売れるかどうか分からないが、思い切ってやってみよう。)
解説:
- chance (チャンス): 動詞として使われる場合、口語で「(失敗などを覚悟の上で)一か八かやってみる、思い切って試みる」という意味になります。名詞の「機会」とは異なる使い方です。
- may not work: 「うまくいかないかもしれない」という可能性を表します。
- have to do (something): 「?しなければならない」という義務や必要性を表します。
類語・関連表現:
- take a chance: 危険を冒す、一か八かやってみる
- take a risk: リスクを負う
- give it a shot/try: 試してみる
3. The end of the task is not yet in sight.
(その仕事の終わりは、まだ見えない。)
ある目標や作業の終わりが見えない状況を表現する際に使います。
例文:
- After months of negotiations, an agreement is finally in sight. (数ヶ月にわたる交渉の結果、ついに合意が見えてきた。)
- The completion of the project is still not in sight. (プロジェクトの完了はまだ見えていない。)
解説:
- in sight (インサイト): 「視野に、見えてくる範囲に」という意味の形容詞句です。比喩的に「実現可能である」「目標が近い」という意味でも使われます。
- not yet: 「まだ?ない」という未完了の状態を表します。
- Grammar Point: "in sight" はbe動詞と共に使われることが多く、"is in sight" (見えている)、"is not in sight" (見えていない) のように用います。
類語・関連表現:
- on the horizon: 間近に迫って
- within reach: 手が届く範囲に、達成可能で
- no end in sight: 終わりが見えない
4. Please keep me informed about the matter.
(その件については、私に逐一報告してください。)
状況の進捗を継続的に報告してほしいと伝える際に使われる、非常に丁寧でプロフェッショナルな表現です。
例文:
- Please keep me informed of any developments. (何か進展があれば、逐一お知らせください。)
- I'll keep you informed about the progress. (進捗について逐一ご報告します。)
解説:
- keep someone informed: 「?に情報を提供し続ける、?に報告し続ける」という意味の重要フレーズです。
- informed (インフォームド): 「情報に通じた」という状態を表す形容詞です。
- about the matter / of any developments: 「?について」情報を求める際に "about" または "of" を使います。ビジネスでは "about" がより一般的です。
類語・関連表現:
- update me (on something): ~について最新情報を教えてくれる
- let me know (if anything changes): (何か変更があれば)知らせてくれる
- notify me: 通知する (ややフォーマル)
5. Let's touch base next week.
(来週、連絡を取り合いましょう。)
カジュアルながらもビジネスシーンで頻繁に使われる、近況報告や情報共有のための「連絡を取る」という意味のフレーズです。
例文:
- I'll touch base with the team after the meeting. (会議の後、チームと連絡を取ります。)
- We need to touch base to discuss the new proposal. (新しい提案について話し合うために、連絡を取り合う必要があります。)
解説:
- touch base (タッチベース): 元々は野球用語で「塁に触れる」という意味ですが、ビジネスでは「連絡を取る、情報交換をする」という意味で使われます。
- next week: 「来週」という未来の時間を表します。
類語・関連表現:
- get in touch: 連絡を取る
- connect with: ~と連絡を取る、交流する
- follow up (with someone): (~に)フォローアップする
6. Could you elaborate on that?
(それについてもう少し詳しく説明していただけますか?)
相手の発言が不明瞭な場合や、より詳細な情報が必要な場合に、丁寧な表現で説明を求めるフレーズです。
例文:
- I'm not quite clear on that point. Could you elaborate a bit? (その点についてはあまりよく分かりません。もう少し詳しく説明していただけますか?)
- Please elaborate on your proposed solution. (提案されている解決策について詳しく説明してください。)
解説:
- elaborate (イラボレート): 動詞で「詳しく説明する、詳述する」という意味です。
- Could you…? は「~していただけますか?」という丁寧な依頼の表現です。
- on that / on something: 「?について」という意味で、説明の対象を示します。
類語・関連表現:
- explain in more detail: さらに詳しく説明する
- give more details: もっと詳細を教えてくれる
- clarify: 明確にする
7. I'll get right on it.
(すぐに取りかかります。)
依頼されたタスクや指示に対して、迅速に対応する意思を示す際に使われる、積極的なフレーズです。
例文:
- "Can you send that report by end of day?" "Sure, I'll get right on it." (「今日の終わりまでにそのレポートを送ってくれますか?」「はい、すぐに取りかかります。」)
- The client called with an urgent request, so I'll get right on it. (クライアントから緊急の依頼があったので、すぐに取りかかります。)
解説:
- get right on it (ゲットライトオンイット): 「すぐに?に取りかかる、直ちに着手する」という意味の口語表現です。"right" が「すぐに」という強調のニュアンスを加えます。
- it: 指示されたタスクや事柄を指します。
類語・関連表現:
- I'll start right away: すぐに始めます
- I'll handle it immediately: すぐに対応します
- I'm on it: 今取り組んでいます
8. Let's iron out the details.
(詳細を詰めていきましょう。)
計画や提案の細部を調整し、問題点を解決する際に使われるフレーズです。
例文:
- Before we finalize the contract, we need to iron out a few more details. (契約を最終決定する前に、もう少し詳細を詰める必要があります。)
- We had a productive meeting, but there are still some issues to iron out. (実りのある会議でしたが、まだ解決すべき問題がいくつかあります。)
解説:
- iron out (アイアンアウト): 句動詞で「(問題や困難を)解決する、取り除く、調整する」という意味です。アイロンでシワを伸ばすイメージから来ています。
- details: 「詳細、細部」という意味です。
類語・関連表現:
- finalize the details: 詳細を最終決定する
- work out the kinks: 問題点を解決する (やや口語的)
- resolve the issues: 問題を解決する
9. I'd like to propose a new approach.
(新しいアプローチを提案したいと思います。)
会議などで自分の意見や新しいアイデアを提示する際に使える、フォーマルかつ丁寧な提案のフレーズです。
例文:
- I'd like to propose a new marketing strategy for next quarter. (来四半期に向けた新しいマーケティング戦略を提案したいと思います。)
- He proposed that we expand into the Asian market. (彼はアジア市場に進出することを提案した。)
解説:
- propose (プロポーズ): 動詞で「提案する」という意味です。名詞形は "proposal" です。
- I'd like to do (something): 「?したいと思う」という丁寧な願望や意図を表します。"I would like to…" の短縮形です。
- approach (アプローチ): 名詞で「アプローチ、取り組み方、方法」という意味です。
類語・関連表現:
- I'd like to suggest: ~を提案したい
- I recommend: ~を推奨します
- My suggestion is: 私の提案は?です
10. Let's circle back to that later.
(それは後でまた検討しましょう。)
会議中に議題から逸れてしまった場合や、特定の項目を後でじっくり議論したい場合に、話を本筋に戻したり、後回しにしたりする際に使うフレーズです。
例文:
- That's an interesting point, but let's circle back to it after we discuss the budget. (それは興味深い点ですが、予算について話し合った後でまた検討しましょう。)
- We can circle back to your concerns in the next meeting. (あなたの懸念については、次の会議でまた検討できます。)
解説:
- circle back (サークルバック): 句動詞で「後でまた戻って検討する、後でまた話し合う」という意味です。議論が一時的に中断され、後で再開されることを示唆します。
- later: 「後で」という意味です。
類語・関連表現:
- Let's revisit that later: それについては後で再検討しましょう
- We can discuss that offline: それはオフラインで話し合えます (会議の場を離れて個別に)
- Let's put a pin in that for now: それは一旦保留にしましょう (口語的)