え~「キャリアアップ助成金」で英会話は学べないの?
実は、「キャリアアップ助成金」そのもので英会話を学習することは、原則としてできません。
「え~、ネットで見たのと違う!」と思われるかもしれませんが、実は多くの人が「人材開発支援助成金」や「教育訓練給付金」とごちゃまぜの理解になっています。
正しい制度の使い分けと、英会話学習に使える「本当の助成金・給付金」についてプロの視点で詳しく解説します。
「キャリアアップ助成金」では英会話は学べない
「キャリアアップ助成金」は、非正規雇用(パート・契約社員)の方の正社員化や処遇改善を支援する制度です。
キャリアアップ助成金は、非正規雇用者の 正社員化・人材育成・処遇改善など企業側の取組み を支援する制度です。雇用主が計画を作って申請し、従業員のキャリアアップ行動に対して助成されます。
キャリアアップ助成金は、有期契約労働者・短時間労働者などを 正社員化する制度設計と実施、従業員の待遇改善(賃金規定改定、諸手当制度導入など)、非正規雇用者の職務スキルアップが目的となっています。
以前は「人材育成コース」というものがありましたが、今は「人材開発支援助成金」という別の制度に統合されています。
学習のために使うならこの3つ!
英会話の習得を目指すなら、以下の制度のいずれかを利用するのが正解です。
| 制度名 | 対象者 | 目的 | メリット |
|---|---|---|---|
| 人材開発支援助成金 | 法人・事業主 | 従業員に英語研修を受けさせる | 経費の最大45%~75%が助成される |
| 教育訓練給付金 | 個人(会社員) | 自費で英会話スクールに通う | 受講費の20%(最大10万円)が戻る |
| リスキリング支援事業 | 個人(転職検討者) | 英語を武器に転職を目指す | 受講費の最大70%(最大56万円)補助 |
企業が英会話研修で使える「人材開発支援助成金」
会社の経営者や人事担当者で、社員に英会話を学ばせたいなら、この制度が最も強力です。
- 人材開発支援助成金の手続きは次のとおりです。
- 訓練計画の提出、研修開始の1ヶ月前までに、管轄の労働局に計画書を提出します。
- 英会話スクールの選定、どんなスクールでも良いわけではなく、カリキュラムや時間が適正である必要があります。
- 研修の実施、計画通りに受講させ、賃金を支払います。
- 支給申請、研修終了後、2ヶ月以内に申請します。
費用の目安としては、経費助成であれば、支払った受講料の45%(中小企業の場合)、賃金助成であれば、研修時間1時間あたり760円です。
「DX」や「海外展開」などの特定目的であれば、助成率がさらにアップする場合があります。
個人で英会話で使える「教育訓練給付金」
会社からではなく、自分でスキルアップしたいという方に最適な制度です。
- 教育訓練給付金の申請方法は次のとおりです。
- 対象コースを探します。全ての英会話スクールが対象ではありません。厚生労働大臣が指定した「一般教育訓練給付金対象コース」を選びます。
- 受講の修了、自分で受講料を支払い、出席率などの修了条件を満たします。
- ハローワークで申請します。修了後1ヶ月以内に手続きをすると、お金が戻ってきます。
費用の目安としては、支給額として、受講費用の20%がもらえます、上限額は10万円(4,000円を超えない場合は支給対象外)です。
2026年最新の「リスキリングを通じたキャリアアップ支援事業」
現在、最も注目されているのが経済産業省のこの事業です。英語を学んで「年収アップや転職」を目指す人向けに補助が出ます。
補助率は、最大で70%(受講修了で50%、転職成功でさらに20%)です。対象は、転職を視野に入れている在職者です。


