教育実習で英語が話せないので不安
教育実習は、多くの学生にとって、初めて「教壇に立つ」経験になります。特に英語科の実習生に多い悩みが、英語が話せないので、とっさに英語が出てこない、生徒の前で失敗しそうで怖くて不安でしょうがないというものです。
しかし、実習なのですから、完璧な英語を話せなくても大丈夫です。実習で求められるのはネイティブ外国人のような流暢さではなく、授業を成立させるコミュニケーション力だと自分に言い聞かせてください。
教育実習は、流暢なネイティブスピーカーになるための場ではありません。生徒との関係を築き、授業という場を経験して、そして何よりも「教師」という仕事の喜びと難しさを学ぶ経験の場です。
実習前に必ずやるべき対策と、日頃の英会話力アップ法をご紹介します。
教育実習で求められる「英語力」
多くの実習生が誤解しているのですが、学校現場で必要なのは、教室での基本指示(Classroom English)、学習内容をわかりやすく説明する力、生徒の答えを引き出すための簡単な質問、英語的な発音・イントネーションのお手本を見せる力です。
ネイティブスピーカーである必要なんてありません!文法的に完璧である必要もありません。むしろ、生徒にとっては「少し日本語が混じっても、伝わればよい」というつもりでやってください。
不安を減らす即効性のある対策
授業で使う英語表現を決めておきます
授業中に使う Classroom English は、毎年ほぼ同じです。
例えば:
Good morning, everyone. Let's start today's lesson.
Open your textbooks to page 〇〇.
Repeat after me.
Work in pairs.
Any questions?/Do you have any questions?
生徒が実習生に聞く質問も実はパターン化しています。
What is your major?
What university are you from?
What club did you belong to?
What do you like to do in your free time?
これらを暗記しておくだけで、実習中の不安は減ります。実習は予測できる場面が多いので、決まり文句の準備が最も効果的です。
教材説明の英文はスクリプト化
授業中に言うべき英語を台本として書いておく とよいでしょう。課題の説明、教科書の内容を導入するときの表現、生徒への問いかけ、これらを英語から日本語の順でスクリプトにして、実際に声に出して練習します。
生徒からの質問を予測して、回答をつくっておく
よくある質問は次のようなもので、「これってどういう意味ですか?」「なんでこの時制になるんですか?」「○○って英語でなんと言うんですか?」の回答テンプレートを作っておきます。
Good question! It means ?
That’s because ?
Another way to say it is ?
一度パターンを用意していれば、焦らずに対応できますよ。
英語が話せない人のための「実習直前3週間集中法」
1週目:Classroom English を徹底的に暗記
毎日10分でOKです。録音してシャドーイングすると効果的です。
2週目:授業スクリプトを作って音読
自分が担当する範囲の英文解説、課題説明、毎時間の導入とまとめ、これらを英語で書き、何度も音読しておきます。
3週目:模擬授業を3回以上やる
スマホで録画、指示、説明が英語でスムーズに出るか確認、言いにくい表現は日本語に置き換える・・・です。
完璧な必要はありません。「自分の型」を作ることが重要です。
日頃からできる英会話力アップ法(実習後にも役立つ)
毎日1分のシャドーイング
長時間やる必要はありません。短く、毎日することが効果的です。ニュース英語よりも、YouTube の学習者向け教材の方がいいかもしれません。
英語日記(短い英作文)を続ける
3行で十分です。「今日は授業で~した」を英語にするだけで、教育現場で使う語彙が自然と増えます。
生成AIを相手して英会話を磨く
ChatGPTなど相手に、自分の英語を即座に直してもらう練習は有効です。
5分会話、作文を英語で書く、授業の説明文を英語にするなど、これらを継続すると “とっさの英語” が出やすくなります。
瞬間英作文
特に、実習の指示英語と相性がいいトレーニングです。短文を瞬時に英訳する練習は、本番の強い支えになります。


