現代国語の読解力はTOEICに役立つの?共通点と活かし方5選

TOEICを受験する人の中には「国語の読解が得意ならTOEICにも強いのでは?」と思う方も多いと思います。

たしかに、(現代)国語の読解力はTOEICでも役立つ部分がありますが、そのままでは通用しない部分もあるので、現代国語とTOEICの読解の共通点や違い、具体的な活用法を詳しく解説します。

現代国語の読解の勉強は、TOEICの読解問題に直接的に役立つ部分と、そうでない部分があります。

現代国語とTOEICの読解は似ている?

  • 現代文の国語の試験とTOEICのリーディングは、扱う言語が違うだけで「読み取るべきこと」には次のように共通点があります。
    • 筆者の主張を理解する
    • 論理の流れを追う
    • 設問に対応する箇所を見つける
    • 不適切な選択肢を排除する

国語の読解力が高ければ、TOEICでも有利になる可能性があります。

国語の読解力がTOEICに役立つポイント5つ

論理展開をつかむ力

評論文では「主張」「理由」「例示」を読み取る力は、TOEICのビジネス文書でも同じです。

現代国語の評論文では、筆者の主張や論拠、具体例、結論といった文章の論理構造を読み解く練習をします。これは、TOEICで出題される記事やメール、広告といった文章の要点や目的を素早く把握するために必要な能力です。

要約力や主題把握力

文章全体の要点を掴んで筆者の伝えたいことを理解する力は、現代国語でもTOEICでも共通です。TOEICの読解問題では、「このEメールの目的は何か?」といった主題を問う問題が必ず出題されます。

速読力と推測力

現代国語の試験も時間が限られるので文章を素早く読み、設問に関わる部分を効率的に見つけ出す練習をします。TOEICのリーディングセクションで求められる速読力に繋がります。また、文脈から未知の単語の意味を推測する力も、現代国語の勉強で養うことができます。

設問に対応する情報を探す力

「どの段落に答えがあるか」を探す国語の力は、TOEICの長文読解で役立ちます。

選択肢を論理的に消去する力

「本文と矛盾する」「極端すぎる」選択肢を消すスキルは、TOEICの多肢選択問題でも応用できます。

国語だけでは不十分な部分3つ

現代国語の勉強だけではTOEICに通用しない部分もあります。

語彙と文法

国語なら日本語ですから自然に簡単に読めても、英語だと単語や文法の知識不足があるとスピードが落ちてしまいます。

また、現代国語の勉強では、TOEICで求められる専門的なビジネス単語や文法知識は身につきません。これらの知識は、英語の単語帳や文法問題集を使って個別に学習する必要があります。

時間制限

TOEICは200問を2時間で解く試験です。国語の試験よりも時間の制約が厳しいです。

実用文が中心

国語は評論や小説が多いですが、TOEICは広告・Eメール・契約書などの実務的文章が中心で慣れが必要です。

現代国語の読解力をTOEICに活かす勉強法5選

英文を段落ごとに要約する

国語の要約練習を英語で応用します。段落ごとに一文でまとめる習慣をつけると、内容把握が早くなります。

接続詞や指示語を意識する

現代文の「しかし」、「従って」と同じように「however」「therefore」「this」など、文のつながりを示す語を押さえると論理展開が理解しやすくなります。

設問を先に読んでから本文を読む

国語の現代文でも有効な手法です。TOEICでも効率的に答えを探すことができます。

読み飛ばしの練習をする

国語では精読中心ですが、TOEICでは必要な情報だけ拾うスキルが必要になります。新聞記事や英語ニュースで練習しましょう。

模試で「時間感覚」を身につける

国語力があっても、時間管理ができなければ得点は伸びません。模試で必ずストップウォッチを使って時間管理の練習をしましょう。

まとめ

現代国語の読解力はTOEICに応用できる部分が多くありますが、「語彙力」「時間配分」「形式慣れ」はTOEIC用に練習が必要です。

国語の読解力とTOEIC特有の訓練を組み合わせると、スコアアップにつながりますよ。

TOEICの点数が伸び悩んでいる人は、ぜひ「国語の読解の力」を意識して英語学習に取り入れてみましょう。

Q&A

Q) 国語の読解力はTOEICでどのように役立ちますか?

A) 国語の評論文で鍛えられる「主張・理由・例示」を読み取る力は、TOEICのビジネス文書の要点把握に役立ちます。文章の論理展開を素早くつかむ力は、TOEICの読解問題でも必須です。

Q) TOEICで要約力や主題把握力はなぜ大切ですか?

A) TOEICでは「このEメールの目的は何か?」といった主題を問う問題が出題されます。国語で培った要約力や主題把握力は、TOEICでも文章の本質を効率的に理解する助けとなります。

Q) 国語の速読力や推測力はTOEICにどう役立ちますか?

A) 現代国語と同じくTOEICでも時間制限があるため速読力は必須です。また、文脈から未知の単語の意味を推測する力も、国語の練習を通じて養えます。

Q) 国語の「設問に対応する情報を探す力」はTOEICでも使えますか?

A) はい。国語で「どの段落に答えがあるか」を探す練習は、TOEICの長文読解で設問に対応する情報を素早く見つけるのに有効です。

Q) 国語で学ぶ「選択肢を消去する力」はTOEICで活用できますか?

A) 本文と矛盾する選択肢や極端すぎる選択肢を排除するスキルは、TOEICの多肢選択問題でも有効に機能します。

Q) 国語だけではTOEIC対策に不十分な部分は何ですか?

A) 国語の勉強だけでは、英語の語彙力や文法知識は不足します。また、TOEICは200問を2時間で解くため時間制約が厳しく、さらに広告やEメールなど実用文が多い点も国語と異なります。

Q) 国語の読解力をTOEICに活かす勉強法にはどんなものがありますか?

A) 効果的な方法には、英文を段落ごとに要約する、接続詞や指示語を意識する、設問を先に読む、必要な情報を読み飛ばす練習をする、模試で時間感覚を体得する、などがあります。

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