英語の聞き流しは効果あるの?大人のリスニングが伸びない理由と正しい勉強法【TOEIC・英検対策】
英語の学習法としてよく紹介される「聞き流し」。通勤中や作業中に英語を流すだけでリスニング力が上がると言われますが、「本当に効果があるのか?」と疑問に感じている方も多いのではないでしょうか?・・・
大人の場合、「聞き流しだけ」で英語力が伸びることはほとんどないという見解がほとんどです。赤ちゃんじゃあるまいし、ボヤっと聞いてるだけでは、「ただのBGM」ということです。個人の経験からしても、そのとおりだと思います。30分程度、電車の中で何気ない英会話をリスニングを続けましたが、効果は?と聞かれると疑問の残るところです。
ただし、正しい方法で使えば、リスニング力向上に役立つ“補助トレーニング”にはなります。
聞き流しの効果と、TOEICや英検のリスニングで結果を出すための具体的な勉強法を、わかりやすく解説します。
英語の聞き流しとは何か?
「聞き流し」とは、英語音声を集中せずに流し聞きする学習法です。通勤中や作業中に英語をBGMのように流す状態がこれにあたります。
ただし、この方法は「多聴(ある程度意識して大量に聞く)」とは異なり、理解や集中を伴わない点に特徴があります。
英語の聞き流しは本当に効果があるのか
意識を集中せずに、ただ聞くだけでは、ほぼ効果はありません。集中して、理解を伴う聞き流しであれば一定の効果はあります。
実際、英語学習では「理解できるインプット」が重要とされており、意味が分からない音声は単なる雑音として処理されてしまいます。
「意味が分からない英語を聞き流しても、リスニング力は伸びない」というのが現実です。
幼児の場合は、こちらを参考にしてください。
大人に聞き流しが効きにくい理由
大人の英語学習には次の特徴があります。
音を意味と結びつける必要がある
英語は、音を聞く、意味を理解する、音と意味を結びつけるというプロセスで処理されますが、聞き流しでは、このうち「音を聞く」しか行われません。
語彙・文法がないと理解できない
英語の音は、単語や文法の知識があって初めて意味として理解できます。知識が不足している状態では、何度聞いても意味は分からず、効果は出ません。
無意識では脳が処理しない
人間の脳は重要でない情報を自動的に無視しますので、意識せずに聞いている英語は「背景音、BGM」として処理されてしまいます。
それでも聞き流しが無駄ではない理由
完全に無意味ではありません。英語の音・リズムに慣れる、発音やイントネーションに触れる、学習済み内容の復習には、ある程度効果はあるかもしれませんが、重要なのは一度理解した音声を繰り返し聞くことです。この場合、聞き流しは効果的です。それでも、ほかのことをしながらでは効果は期待できません。
TOEIC・英検に効果を出す正しい勉強法
試験対策では「聞き流し単体」はほぼ効果がありません。代わりに、以下のステップが必要です。
精聴(しっかり聞く)
スクリプトを確認する
単語・文法を理解する
音と意味を一致させる
シャドーイング
シャドーイングが重要です。シャドーイングとは、英語音声を聞きながら、少し遅れて同時に発音するトレーニングです。
シャドーイングの具体例
音声:"I have a meeting today."
学習者:(少し遅れて)
"I have a meeting today."
シャドーイングの効果
シャドーイングは強力なトレーニングで、リスニング力・発音・英語の語順理解を同時に鍛えることができます。
特に、音を聞いた瞬間に意味を理解する力(処理速度)が大きく向上します。
シャドーイングでは音を聞く、口に出す、意味を処理するという3つを同時に行うため、「音と意味」が強制的に結びつくのがメリットです。
最後に聞き流し
ここで初めて聞き流しが活きます。学習済み音声を繰り返したり、スキマ時間で復習します。これにより定着率が大きく上がります
効果が出る学習時間の目安
聞き流しだけでは時間をかけても効果は出にくいですが、正しい方法(精聴+シャドーイング)と組み合わせると100~300時間程度でリスニング力の変化を実感する人が多いです。
聞き流しにおすすめの教材
TOEIC・英検対策
公式問題集の音声や過去問音声です。試験に直結するため最優先にしてはいかがですか。
日常英会話
スクリプト付き教材や会話形式の音声です。特に、6~8割理解できるレベルの音声が最適です。
NGな聞き流し
- 次のような聞き流しは効果が出にくいです。
- 全く理解できない英語
- 映画・ドラマの垂れ流し
- BGMとしての英語
これでは「ただの雑音」になります。

