「その気でやれば」ビジネス英会話で差をつける!すぐに使えるフレーズ
ビジネスのグローバル化がすすんで、英語でのコミュニケーション能力はキャリアアップに不可欠なスキルですが、「ビジネス英会話」と聞くと、難しく感じる方も多いかもしれません。
単なるフレーズの紹介にとどまらず、それぞれのフレーズが持つニュアンス、文法的なポイント、単語の正しい使い方までを解説します。実際のビジネスシーンで自信を持って使えるようになるためのヒントが満載です。
緊急の相談を断るスマートなフレーズ
日本語
「こんなに夜遅くになって、そんなむずかしい相談をされても、どうしようもないよ。明日にしください!」
英語
"I can't help it if you ask me such a difficult question so late at night. Can we address this tomorrow?"
解説
- "I can't help it if…": 「~されてもどうしようもない」「~されても仕方がない」という意味で、避けられない状況や、相手の行動に対して自分が何もできないことを表す際に使います。このフレーズは、相手の要求や行動が自分の手に負えない状況であることを、やや丁寧かつ控えめに伝えるのに役立ちます。
- "such a difficult question": "such a + 形容詞 + 名詞" の形で「そのような~な名詞」となり、強調のニュアンスを含みます。ここでは「そんなに難しい質問」という気持ちが込められています。
- "so late at night": "so + 形容詞/副詞" で「とても~」と強調します。ここでは「こんなに夜遅くに」となります。
- "Can we address this tomorrow?": 元の「You can do it tomorrow.」も間違いではありませんが、よりビジネスシーンにふさわしい丁寧な表現です。"address" は「(問題や課題に)対処する」「取り組む」という意味で、ビジネスでは頻繁に使われます。「明日この件に対応できますか?」という提案の形にすることで、より協力的な姿勢を示すことができます。
集中して取り組む姿勢を示すフレーズ
日本語
「その気でやればこんな仕事1時間で済みます。」
英語
"You can get this work done within an hour if you knuckle down."
解説
- "get this work done": 「この仕事を終わらせる」という受動態の表現です。"get + 目的語 + 過去分詞" で「~を…の状態にする」「~を…してもらう」という意味になります。ここでは「この仕事が完了する」というニュアンスです。
- "within an hour": 「1時間以内に」という意味です。"within" は期間や範囲を表す際に使われます。
- "knuckle down": 「真剣に取り組む」「本腰を入れる」「一心不乱に働く」という意味のイディオムです。この表現を使うことで、単に「頑張る」というだけでなく、具体的な行動や意気込みを示すことができます。
期待に応える決意を表すフレーズ
日本語
「ご期待に添えるよう頑張ります。」
英語
"I'll do my best to live up to your expectations."
(Alternatively: "I'll do my best not to let you down.")
解説
- "I'll": "I will" の短縮形です。未来の行動や強い意志を示す際に使われます。
- "do my best": 「最善を尽くす」「全力を尽くす」という意味の一般的な表現です。
- "live up to your expectations": 「あなたの期待に応える」「期待通りにやる」という意味のイディオムです。"live up to" は、期待や基準、評判などに合致するという意味で使われます。ビジネスシーンでは、顧客や上司の期待に応えることを約束する際に非常に有効です。
- "not to let you down": 「あなたをがっかりさせないように」という意味です。"let someone down" は「~をがっかりさせる」「~を失望させる」という意味のフレーズです。これも「期待に応える」という意味合いで使えますが、"live up to expectations" の方がよりフォーマルな響きがあります。
挨拶を伝える丁寧なフレーズ
日本語
「スタッフの皆さんによろしくお伝え下さい。」
英語
"Please send my regards to your staff."
解説
- "Please send my regards to ~": 「~によろしくお伝えください」という非常に丁寧な表現です。"regards" は「よろしく」「敬意」といった意味を持つ名詞で、ビジネスシーンでフォーマルな挨拶を伝える際に頻繁に用いられます。友人や家族に対するカジュアルな挨拶とは異なり、ビジネス関係において相手の同僚や関係者への敬意を示すのに適しています。
- "staff": 会社や組織の従業員全体を指す集合名詞です。
提案や意見を求める際のフレーズ
日本語
「この件について、何かご意見はありますか?」
英語
"Do you have any thoughts on this matter?"
解説
- "Do you have any thoughts on ~?": 「~について何か意見はありますか?」と相手に問いかける際に使われる、非常に汎用性の高い丁寧なフレーズです。"thoughts" を使うことで、単なる「意見 (opinions)」だけでなく、熟考された考えや視点を求めるニュアンスが含まれます。
- "on this matter": 「この件について」「この問題に関して」という意味です。"matter" は「事柄」「問題」を指し、ビジネスシーンでよく使われます。
感謝を伝える際の丁寧なフレーズ
日本語
「ご協力いただき、ありがとうございます。」
英語
"Thank you for your cooperation."
(Alternatively: "I appreciate your cooperation.")
解説
- "Thank you for your cooperation.": 「ご協力ありがとうございます」という、ビジネスシーンで最も一般的に使われる感謝の表現です。
- "cooperation": 「協力」「協調」という意味の名詞です。
- "I appreciate your cooperation.": "Thank you for ~" と同様に「~に感謝します」という意味ですが、"appreciate" はより深い感謝や価値を認めるニュアンスを含みます。よりフォーマルな場面や、相手の貢献を特に強調したい場合に適しています。
迅速な対応を依頼する際のフレーズ
日本語
「お手数ですが、早急にご対応いただけますでしょうか。」
英語
"Could you please handle this as soon as possible?"
(Alternatively: "I would appreciate it if you could address this urgently.")
解説
- "Could you please ~?": 非常に丁寧な依頼の表現です。"Could you ~?" よりも "please" を加えることで、さらに丁寧さが増します。
- "handle this": 「この件を処理する」「対応する」という意味です。"deal with" や "take care of" も似た意味で使えます。
- "as soon as possible": 「できるだけ早く」という意味で、"ASAP (エイサップ)" と略されることもあります。緊急性を伝える際に頻繁に使われます。
- "I would appreciate it if you could ~": 「~していただけるとありがたいのですが」という、非常に遠回しで丁寧な依頼の表現です。相手に強制するニュアンスを避けたい場合に有効です。
- "address this urgently": "address" は前述の通り「対処する」、"urgently" は「緊急に」という意味の副詞です。
会議の終了を告げるフレーズ
日本語
「本日の会議は以上です。」
英語
"That concludes our meeting for today."
(Alternatively: "I think we can wrap up the meeting here.")
解説
- "That concludes our meeting for today.": 「本日の会議はこれで終了です」という、フォーマルで明確な表現です。"conclude" は「終える」「締めくくる」という意味の動詞です。
- "wrap up": 「~を終える」「~を締めくくる」という、よりカジュアルながらもビジネスシーンでよく使われるフレーズです。"I think we can wrap up the meeting here." は、「ここで会議を終えてもいいでしょう」という提案のニュアンスを含みます。